かねてから一度訪れてみたいと思っていた、東京湾に浮かぶ「猿島」に出かけました。
今はシーズンオフということでしたので、そんなに混雑はしていなくてよかったです。
このところ続く春の雨に心配して出かけましたが、島に渡った時は雨は上がり、運の良い晴れ女になっていました。
これが横須賀・三笠公園から連絡船に乗って10分、目的地の無人島「猿島」です。
目的は観光とウォーキング。思いのほか海水は澄んで綺麗でした。
かつては日本軍の要塞(外敵を防ぐための防御施設)として利用されたそうですが今は、横須賀市の管理地になっています。
島の中は、どことなく物珍しさを感じる建造物に独特の雰囲気がありました。
そうですよね、要塞島なんですもの。
建物は明治中期に明治政府が建造しました。
すべての建物が岸壁を彫りこんで造られています。
小窓があるのは兵舎で無いのが弾薬庫です。
レンガの積み方はフランス積みと呼ばれるレンガの建造物で、トンネルの地下にも砲台施設があります。
地下は弾丸の保存庫。
レンガ積み施設は文明開化の頃から始まり、地震や老朽化で現代まで残っているものは数少ないとか。
愛知県産の質の良いレンガで造られているそうです。
兵舎や弾薬庫、病室や指令室もあったそうで、猿島の要塞は数々の工夫がされた見事な要塞だったが
関東大震災で一部が崩壊したことや、飛行機の長距離砲が発達したことなどで実戦で使われることは無かったそうです。
これは砲台跡 (日時計かしらね?なんて、思った。)
その後、第二次世界大戦で軍事施設として復活はしたものの、赤レンガの要塞は現在まで手を入れることなく
残って今に至ったそうです。
この場所下の岸壁は今は絶好の釣りポイントになっていますが、江戸時代末期にはペリーがこの島の脇を
通過した時、猿島を「ペリー・アイランド」と命名したと伝えられていたそうです。
猿島はぐるっと1時間くらいで回れるような小さな島です。
電気も通っていなく(自家発電所はあったが)帰りの横須賀・三笠公園への連絡船は午後5時をもって一日が
終了となり、また無人となって夜を迎える島となります。
このどこかエキゾチックな島は自然も残り、大きなウラシマソウも咲いていました。
まぁ、3年越しで訪れてみたかったところでした。
他に、城ケ島公園ぶらりや海産物や農産物の道の駅にも寄って帰ってきました。
足が良くなってきたので、歩くのが一層楽しくなってきたこの頃です。
追記
説明を補足します。
私は、3年ぐらい前から猿島のことは耳にするようになりました。
ひょっとしてこんなところが世間の人気の出発点だったのかな?
興味のある方はクリックでどうぞ → 猿島人気
ウラシマソウは・・・猿島という名前の由来は・・・
1253年5月、日蓮上人が房総から鎌倉に渡る途中嵐に遭い船の進む方向さえ分らなくなった時
どこからともなく一匹の白猿が現れて、舟の穂先に立ち島に案内したという言い伝えから「猿島」という
名前がついたとされています。(猿島パンフレットから転載)と、ありました。
お天気に恵まれてのお出かけはよかったですね。
猿島というと、わかめの美味しいところと思いだします。
数年前に、仕事関係の方から、猿島のわかめを3月ごろにいただいたことがあります。
美味しかったので、わかめを買いに行ってみたいと思っていました。
写真を見ると、苔むした昔の建造物は、歴史を感じますね。
数年前に、家族は、三笠記念公園に船を見に行ったのですが、私は留守番をしていました。
猿島へは行かなかったようです。