古い手作り人形と遊ぶ母(携帯電話のカメラで)
私の妹が、「こんなお人形があるの。母の見舞いに持っていこうかしら?」と、言ってきた。
そして、「これ、あなた(わたしが)がS子(姪)に小さい時に作ってくれたのよ、覚えている?」と、言うのです。
降って沸いたようなお話です。
お人形をじっと見ていても、思い出せません。
病院の母に見せると、何度も人形さんの頭を撫でていたそうです。
「あげようか。」と、聞くと、
ちょっと驚いた様子で、「母が「私に?」という仕草をするので、置いて来たわ。」というのです。
昔、母はお人形が好きな人でした。
母が、碑文谷彫りをするようになって描いた最初の頃の絵は
今もきっと実家のリビングの壁にかけてあるでしょうが
はんなりとした顔をしたおかっぱさんの人形さんでした。
どこと無く、のんびりとした母の顔にも似ているような人形さんの顔でした。
おやつに頂く、ガーゼに絞るように浸したりんごジュースを嬉しそうにすすった後は
このお人形さんを媒介にしておしゃべりをして遊びました。
母がどうして、この人形がほしくて、
以前、持って行った昔のゴム人形は「持って帰りなさい。」と、言ったか
ちょっと不思議に思って帰ってきました。
妹が持っていた20年近く前に私が作ったという
人形
私が10歳の頃遊んだ人形
今の時ほど物を大切にして来てよかったと、思う時はありません。
寒くなりましたね。
どちらのお人形も懐かしいですね。
子供のころへ戻ったような気分です。